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第13章 ジャパンカップ 〜世界一の馬〜 |
日付 | レース名 | 場名 コース | 馬場 | 人気(オッズ) | 着順 | 騎手 | 斤量 | タイム | 3F | 馬体重 | タイム差 |
06.11.26 | ジャパンカップ(G1) | 東京 芝2400 | 良 | 1 (1.3) | 1 | 武豊 | 57.0 | 2.25.1 | 33.5 | 436(-) | 0.3 |
日本の期待を乗せて走った凱旋門賞3着後、ディープインパクト陣営を取り巻く雰囲気はそれ以前と比べやや暗いものとなっていた。まずは、突然の年内引退の決定、そして先日の薬物問題である。
これらのニュースは多くのディープインパクトファンに衝撃を与えた。そして迎えた国内復帰緒戦は、天皇賞ではなくジャパンカップとなった。 今年のジャパンカップは出走頭数が11頭と少頭数、さらに外国馬の参戦も2頭と寂しいものとなった。しかし、その11頭の中にはイギリスの年度代表馬が決定している世界最強牝馬のウィジャボード、 そして昨年の有馬記念でディープインパクトに一矢を報いた後、ドバイでG1を制覇、キングジョージでは世界レベルの力をまざまざと見せ付けたハーツクライ、さらに今年の3歳クラシックで主役級の 活躍をしていたドリームパスポートとメイショウサムソン、3歳牝馬からはエリザベス女王杯で1着繰上げとなったフサイチパンドラ、北海道の雄コスモバルクなどなど、屈指の名馬が集った。これらを相手に ディープインパクトがどのように勝つのかというのが大方の見方であり単勝オッズは1.3倍と圧倒的な支持を得ていた。 そして誰もがディープインパクトの勝利を望んだゲートが開き世紀の一戦はスタートした。事前の予想で逃げる予定であったトーセンシャナオーが行きかけるが、これを交わして先頭に立ったのはコスモバルクであった。 そして3番手にハーツクライが続いていた。レースの入りとしてはまずまずのペースだったもののペースが落ち着くとかなりのスローペースとなった。ディープインパクトはこのレース終止最後方待機で歩を進めた。上位人気していた デットーリ騎乗のウィジャボードはディープインパクトマークでレースを進め、後方が2頭目を進んでいた。未知の3歳勢はドリームパスポート、メイショウサムソンの順に中団を進み、史上最強の先輩三冠馬と前のハーツクライを見ながらの競馬をしていた。 このレースの前半1000mは1分1秒くらいで進むという異例のスローペースとなった。その割にはやや縦長になったこともありディープインパクトがどこから動くのかを固唾を呑んで見守った。 レースが動いたのはやはりディープインパクトが動き出した残り800m地点からである。少しずつ前との差を詰めてポジションをあげてきたディープインパクトを見るように内からはドリームパスポート、ハーツクライが動きだした。そして、最後の直線に入る。 ディープインパクトはダービーを思い出させるような進路を取って直線大外に持ち出した。内からはドリームパスポートが強烈な脚を炸裂させ、前を行っていたコスモバルクに襲い掛かる所であった。丁度のそのタイミングで武豊騎手のムチに応えてディープインパクトが 衝撃の末脚を爆発させた。直線半ばでは内を行くドリームパスポートとの追い比べとなった。しかし、この日のディープインパクトは翼を持つ走りで終いの1ハロンでは他馬を完全に圧倒し最後は2馬身差をつけドリームパスポート以下の名馬を下した。3着に突っ込んだのが 世界最強牝馬ウィジャボードとなり、ハーツクライは完全に沈んでいた。 ディープインパクトを見に来た何万人というファンは今、目の前に見ている1頭の競走馬の才能凄さと彼を取り巻く人々の努力に感動した。これぞ本物の名馬、名馬の中の名馬である。 レース後、世界のデットーリ騎手も「勝った馬が世界最強牡馬だ」と語ったという。 凱旋門賞でまさかの敗退を喫したディープインパクトであるが、今日は我々が知っているディープインパクトの本当の強さを世界は知ったのではないだろうか。 今競馬を見ている我々は本当に幸せだと思う。それはディープインパクトをリアルで見れているからである。 |
着順 | 馬番 | 馬名 | 性齢 | 騎手 | 時計 | 3F |
1 | 6 | ディープインパクト | 牡4 | 武豊 | 2.25.1 | 33.5 |
2 | 7 | ドリームパスポート | 牡3 | 岩田康誠 | 2馬身 | 34.1 |
3 | 3 | ウィジャボード | 牝5 | デットーリ | 1/2馬身 | 33.9 |
4 | 10 | コスモバルク | 牡5 | 五十嵐冬樹 | 1馬身 | 34.9 |
5 | 8 | フサイチパンドラ | 牝3 | 福永祐一 | 1 1/2馬身 | 34.8 |
6 | 11 | メイショウサムソン | 牡3 | 石橋守 | ハナ | 34.5 |
7 | 9 | フリードニア | 牝4 | ジレ | 1/2馬身 | 34.3 |
8 | 2 | スウィフトカレント | 牡5 | 横山典弘 | 3/4馬身 | 34.6 |
9 | 5 | トーセンシャナオー | 牡3 | 後藤浩輝 | 3 1/2馬身 | 35.8 |
10 | 1 | ハーツクライ | 牡5 | ルメール | 6馬身 | 36.4 |
11 | 4 | ユキノサンロイヤル | 牡9 | 田中勝春 | 3 1/2馬身 | 36.8 |
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