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第11章 宝塚記念 〜もはや完全無欠!〜


日付レース名場名 コース馬場人気(オッズ)着順騎手斤量タイム3F馬体重タイム差
06.06.25宝塚記念(G1)京都 芝22001 (1.1)1武豊58.02.13.034.9442(+4)0.7

天皇賞を楽勝し4冠馬となったディープインパクトが次走に選択したのはキングジョージではなく宝塚記念であった。 メンバー的に見て、もはや勝負付けが済んだメンバー構成も影響しディープインパクトの単勝オッズは1.1倍で圧倒的1番人気とし2番人気のリンカーンが10倍以上続いていた。 ただし、この日の京都競馬場は稍重馬場の発表といっても非常に力を必要とする馬場となっており、ある意味ヨーロッパのコースに近い感じになっていた。
さらに雨の降っている条件でのレースはディープインパクトとしては初めての体験という事で唯一の不安材料は道悪馬場への対応という点に尽きた。 ファンファーレが鳴って場内のファンが大歓声を上げてもこの日のディープインパクトはまるで聞こえていないかのような素振りで落ち着いていた。
以前のちゃかちゃかした面もなく精神的にも大人になったように見えた。
宝塚記念のスタートが切られた。いつもは遅れ気味のスタートだがこの日は順調にスタートし直ぐに後方へ控えた。
先手を取ったのは重馬場が得意のバランスオブゲーム、2番手に控えたのが重馬場が苦手なシルクフェイマスであった。ディープインパクトは後方から2頭目くらいの 定位置につけて1コーナーを迎えた。全体の流れとしては落ち着いてはいるもののやや縦長な展開となった。相変わらずディープインパクトは後方につけており、この日の馬場からすると 位置取り自体はかなり後ろ過ぎる感じもした。向こう正面に差し掛かり中間地点あたりでディープインパクトが1頭、また1頭と交わして進出を開始していった。だが天皇賞の時よりは遅いタイミングで動きだしていた のもあり、一瞬先行集団にも勝機が見え隠れした瞬間があった。
しかし、それもほんの一瞬の事だった。京都の下りに入った瞬間にディープインパクトにエンジンが点火したのだ。本当にあっという間に外から 先行集団を呑み込んでいった。おそるべきスピード能力だった。直線に入る頃には先頭を走っていたバランスオブゲームを交わすだけという感じになり、 これも残り200mを待たずに交わされ、後は後方がぶっちぎれるだけであった。
終わってみれば道悪馬場も何も関係はなかった。今やディープインパクトに勝てる馬は日本の競馬の歴史を紐解いても見当たらなくなった。
まさに完全無欠のディープインパクトという感じだ。次はいよいよ凱旋門賞である。世界の競馬ファンにもこの馬を自慢してやりたくてしょうがないという 思いである。今日の馬場を力強く走りぬけたパワーならヨーロッパの馬場も関係はないだろう。
ディープインパクトにとって初の海外挑戦という事になるが、むしろ勝つべきレースといった方がいいのかもしれない。
とにかくディープインパクトが力を出せる状態で凱旋門賞を迎えて欲しいだけである。

着順馬番馬名性齢騎手時計3F
18ディープインパクト牡4武豊2.13.034.9
27ナリタセンチュリー牡7田島裕和4馬身35.8
313バランスオブゲーム牡7田中勝春3/4馬身36.6
44ダイワメジャー牡5四位洋文1 3/4馬身36.7
59カンパニー牡5福永祐一ハナ35.8
62トウカイカムカム牡5池添謙一2馬身35.7
75ハットトリック牡5岩田康誠1 1/4馬身36.8
86コスモバルク牡5五十嵐冬樹1馬身37.2
91リンカーン牡6横山典弘37.2
1012チャクラ牡6小林徹弥3/4馬身36.6
1111ファストタテヤマ牡7武幸四郎ハナ36.5
1210シルクフェイマス牡7柴田善臣37.7
133アイポッパー牡6藤田伸二3/4馬身37.2

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