新馬を圧勝し、ここでも当然の注目馬となったディープインパクトの単勝オッズは1.1倍。
そんな圧倒的オッズにもかかわらず、ジョッキー武豊は1コーナーをまわる時、最後方から
の作戦をとった。おそらく馬なりでいかせようという作戦なのだろう。先行集団
では、前の2頭が大逃げの形となり場内は騒然となった。まだまだ3歳になったばかりの若
駒は、若さをみせてしまうとも限らない。この後さらに差が広がり、前の馬との間は20馬
身程度の差があった。そのままの形で、4コーナーに差し掛かり、依然として前とは10馬身
の差。
ところがだ。直線、外に持ち出したディープインパクトは、一気に
加速し衝撃的な末脚を繰り出した。その末脚の凄さは実況アナウンサーが実況中に驚いてし
まい声が裏返り、さらに「強い!強すぎるー!!」と絶叫するくらいの凄さだった。
結局、誰もが愕然とする程のスピードで駆け抜け着差5馬身の差が広がったところでゴールインした。
しかも、前回同様まだムチさえ入れられずの馬なりでの走りだった。
このレースによってディープインパクトは一気にクラシック候補生どころかクラシックの主役級という評価を得ることになった
のだった。
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