テイエムオペラオーが気になって |
先日、ふとテイエイムオペラオーの事を思い出した。 なぜ思い出してしまったのかは忘れてしまったが、おそらくはディープインパクトがあといくつG1を勝つとシンボリルドルフおよびテイエムオペラオーのG1レース7勝という記録に達するかという事を考えていて思い出したのだと思う。 まあ、リアルで見たのはオペラオーの方だったからその姿が鮮烈に思い出されたのだが、それにしても2000年のテイエムオペラオーは強かったなと今でも思う。 何と言うか負けないのである。 勝ち方が圧倒的で衝撃を受けるような事はなかったのだが、持っているポテンシャルで他を圧倒していたというか、ともかく他の馬にぎりぎりに詰め寄られようが負けない馬だった。 不思議なのは強烈に速いという事でもないが最後は勝っている事だった。 テイエムオペラオーを初めて知ったのは彼が皐月賞前の毎日杯で名乗りをあげた頃だった。 当時、クラシックの中心はアドマイヤベガとナリタトップロードの争いという見方が強かったが、個人的には追加登録料を払ってでも出走してきたくらいだからテイエムオペラオーも相当力があるんじゃないかと思っていた。 皐月賞のパドックに出てきたテイエムオペラオーを見た時、感じたのはサクラローレルのような長距離砲な馬だと思った事である。 よって秋になったら良くなるだろうと思っていたのだが、いざ走ってみると最後の直線で全馬をごぼう抜きにし、堂々と皐月賞馬に輝いてしまった。 その後、ダービー3着、古馬との対戦となった京都大賞典を3着、勝つだろうと思っていた菊花賞を2着、ステイヤーズSで2着、有馬記念3着とこの年は意外にも勝利を味わってなかった。 それでも、戦っている相手が古馬チャンピオンのグラスワンダー・スペシャルウィーク・メジロブライトらだったという事で暫定的に世代ナンバーワンだろうと思って、2000年を迎える事になった。 2000年はまさにテイエムオペラオー一色の年となった。 相手は大概トップロードかドトウかという所だったし相手関係もそれほど変わらなかったので、競馬としてはあまり面白味がないといえばなかったので、秋とかになるとオペラオーを素直に好きにはなれなかった。 というかチャンピオンホースの勝ち方にしては、きわどい競馬を繰り返していたのも、その理由だったかもしれない。 その頃の私の理想の最強馬はナリタブライアンであり、圧倒的な強さで後続をぶっちぎり凄いタイムで勝つという馬こそ真の最強馬だという思いがあった。 だから、実績的には素晴らしい成績を次々に達成していくテイエムオペラオーなのだが、何か物足りないのである。 次第には「オペラオーは本当に強いのか?」などと考える事もしばしばあった。 そんな他愛のない話は友人たちといろいろ論じたが当然の事ながら結論の出ない話であった。 それから早いもので6年もたってしまった。 当然、その間にいろんな馬を見てきたし現代にはディープインパクトという最強馬論に終止符が押せる程の馬が幸運な事に登場している。 そして今になって冷静にテイエムオペラオーを分析したいと思いDVDを購入した。 DVDでオペラオーのレースを見ているといろいろと懐かしく思うが、オペラオーが負けなかった理由が少しだけ分かったような気がした。 それはテイエムオペラオーが持っている強力な心肺機能がもたらす、粘っこく長く持続する末脚だったのではなかろうかと思った。 下級戦を走っている頃からジリジリと差をつめてくるレースぶりにその片鱗を見ることができる。 そして古馬となるに従って抜群のバランスをした馬体がより安定した力を発揮するようになり、底力も文句なしでとにかく負けなかったのだと思う。 ただし、スピード能力においては、それほど抜けてはいなかったような感じはした。 やはりテイエムオペラオーはどちらかというとヨーロッパ型の名馬だったような気がする。 出来る事なら凱旋門賞に挑戦して欲しかったと思う。 結局の所、テイエムオペラオーは凄い名馬だったと思う。 これからの産駒にも期待したいと思う。 2006年のクラシックは今の所メイショウサムソンが2冠を奪取する展開となっているがサムソンにもオペラオーと同じオペラハウスの血が入っているとなればこの秋は楽しみである。 そして、2007年にかけて大物に育っていったらまた競馬界が面白くなりそうである。 2006.07.27 |
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